こんにちは! 動画の作り方講師のウチムラワタル(hamochiku旧姓フクモト)です。
今回は、Windows用動画編集ソフトPowerDirector17の基本的なカット編集と書き出し方について解説します。
この記事の目次
PowerDirector17の使い方記事一覧
(1)ソフトウェア・機能の紹介(2)基本的なカット編集と書き出しの方法
(3)BGMの挿入方法と音量調整、フェードイン・アウト設定
(4)テキストテロップの挿入方法
(5)トランジションの挿入方法
・動画編集ソフトランキング
■Windows用PowerDirector記事
・PowerDirector19レビュー
・PowerDirector18レビュー
・PowerDirector17レビュー
・PowerDirector16レビュー
・PowerDirector15レビュー
・PowerDirector14レビュー
・PowerDirector12レビュー
■Mac用PowerDirector記事
・PowerDirector365(2020)レビュー
■iPhone/アンドロイド用PowerDirector記事
・PowerDirectorアプリレビュー
動画ファイルの読み込み方
まずPowerDirector17を立ち上げ、『タイムラインモード』を選択してください。
PowerDirector17が立ち上がりました。

画面左上にあるライブラリに最初から写真データのサンプルが入っています。特に必要ないので削除してみましょう。
マウスで写真データをすべて選択し、右クリック『ライブラリーから削除』。

次に画面左上の『ファイルの読み込み』ボタン→『メディアファイルの読み込み』を選択。

編集に使いたい動画ファイルを選択し、『開く』。複数選択する場合は、『Ctrl』キーを押したまま、複数のファイルをクリック。

パソコン環境によって以下のような画面が表示される場合があります。この設定を有効にすると編集プロセスの速度が上がるので「次回からこのメッセージを表示しない」にチェックを入れ、『はい』を選択。

動画ファイルが、編集画面のライブラリに読み込まれました!

動画ファイルのカット編集の方法
次に読み込んだ動画ファイルを、画面下のタイムラインに挿入していきます。まず好きな動画ファイルを左クリックしたまま、画面下のタイムラインに移動し放します。

タイムラインの拡大・縮小
動画ファイルのサイズによってですが、タイムライン上の動画ファイルが小さかったり、大きすぎたりして表示されている場合があります。そのままだと編集がしづらくなってしまう場合があるので、タイムラインの表示を拡大・縮小し、編集しやすくしましょう。タイムライン左下の『マイナス・プラス』マークをクリックし、適度な表示サイズにしてみましょう。

小さく表示されていた動画ファイルが、大きく表示されました!

タイムラインの拡大・縮小をうまく使うことで、細かい編集がしやすくなるのでぜひ使ってみてください。特に長い動画を作る場合には、必須の機能です。
動画ファイルの長さをカットする方法
次に、タイムライン内の動画ファイルの長さを1つ3秒程度に短くしてみましょう。まず、短くしたい動画ファイルをクリックし選択してください。灰色から青色に代わります。

動画ファイルの右端をマウスでつかんだまま、左に移動させてみましょう。黄色い枠線が表示され、マウスを離すと、枠線以外の部分がカットされます。



同じように左端をマウスでつかんで、右に移動し放すと反対側からでもカットすることが可能です。

左側に隙間ができているので、マウスで動画ファイルをクリックしたまま左に移動させましょう。



動画ファイルを途中で分割する方法
長すぎる動画ファイルをカット編集する時は、『分割』が便利です。動画ファイルの分割したい位置の少し上(黄色いタイムコードの辺り)をクリックしてください。赤い縦線が移動し表示されます。

タイムライン上にあるメニューボタンの『選択したクリップを分割』をクリック。

動画ファイルが2つに分割されました。

分割し、いらなくなったファイルがでた場合は右クリック→『削除』。


複数動画がある場合のトリミングについて
タイムラインに3つ程度の動画を挿入してみましょう。
その中の2つ目の動画ファイルの後ろの長さを短くしてみてください。

すると『トリミングのみ』『トリミングしてクリップを移動する』『トリミングしてすべてのクリップを移動する』が表示されます。

・トリミングのみの場合
2本目の動画の後ろに空白が発生します。

・トリミングしてクリップを移動する
分かりやすいように動画トラック2に別の動画を入れています。トリミングしてクリップを移動するを選ぶと、

2本目の動画の後ろに空白ができずに、3本目の動画がぴったりついてきました。動画トラック2の動画は元の位置のままです。

・トリミングしてすべてのクリップを移動する
動画トラック1の3本目の動画がぴったりくっつき、さらに動画トラック2の動画も同じように位置が変わりました。

この3つのトリミングの方法は、タイムライン内に複数の動画・音楽トラックを使っている場合に使います。動画トラック1のみトリミング編集した場合、合わせていた音楽とタイミングにずれが発生してしまいます。その時は、すべてのクリップを移動する、を選択すれば動画を短くした分だけ、音楽もその長さにあわせてついてくるのでタイミングにずれが発生しません。
動画ファイルの位置を入れ替える方法
次に、タイムライン上の動画ファイルの位置を入れ替える方法を解説します。3つ目のファイルを、1つ目と2つ目の動画ファイルの間に移動させてみましょう。3つ目のファイルをマウスでクリックしたまま、1つ目の後ろで放してください。

『挿入』をクリック。

動画トラック2など他のラインのファイルも移動させたい場合は、『挿入してすべてのクリップを移動する』を選びましょう。
これで、3つ目の動画ファイルの位置が1つ目と2つ目の間になりました。

これで基本的なカット編集の方法は終わりです!
複数の動画トラックを使う方法
PowerDirectorのタイムラインには初めから3本の動画トラックが表示されています。タイムライン左端をみると、上から『動画トラック1』『動画トラック2』『動画トラック3』『タイトルトラック』『ナレーショントラック』『音楽トラック』が表示されています。
この中の『動画トラック2』に試しに動画を入れてみましょう。

すると画面右上のプレビュー画面上で、『動画トラック2』の動画が表示されます。

タイムライン上の優先度として、『動画トラック1』よりも『動画トラック2』が採用されるわけです。
この機能は『動画トラック1』でインタビューで話している人の顔と声を、『動画トラック2』で話している内容にあったイメージ動画を表示させる時などに使います。
もしくは『動画トラック1』でがゲーム実況のゲーム画面、『動画トラック2』ではゲーム実況者の顔の映像が小窓で表示、などです。
タイムラインを再生する方法
さて、ではここで、タイムラインで編集した動画ファイルを一度再生してみましょう。画面右上にある再生ウィンドウ下にある三角の再生ボタンをクリックしてください。再生が始まります。

タイミングなど気に入らなければ、タイムラインを修正しつつ、再生、編集してみてください。
プロジェクトを保存する方法
せっかくここまでタイムラインを作ったので、設計図であるプロジェクトを保存しておきましょう。画面左上のメニュー『ファイル』→『プロジェクトに名前を付けて保存』をクリック。好きな場所に保存してください。

動画編集はパソコンのパワーを多く使うため、たまにソフトが停止したり、突然終了したりすることがあります。こまめに上書き保存(メニューからか、もしくはCtrl+s)するようにしましょう!
プロジェクトを書き出しする方法
最後に、ここまでタイムラインを作ったので、試しに動画ファイルを出力・書き出ししてみましょう!画面上にある『出力』タブをクリック。

出力設定画面が表示されました。

画面左側の設定をいじるのですが、細かくみるとこれが難しい! そこで、私が「とりあえずこれでOK」という設定をしたので参考にしてください。

・ファイル形式:H264 AVC
・ファイルの拡張子:MP4
・プロファイル:MPEG-4 1920×1080/30p(16Mbps)※一般的なフルHDサイズのことです。
・高速ビデオレンダリング技術:チェック(ハードウェアビデオエンコーダー)※パソコンによって使えない場合があります。これをチェックすると出力が早くなる可能性があります。
・出力中にプレビューを表示する:チェック(出力中の動画の様子を見ることができます)※なしにすると出力速度が上がります。
・書き出しフォルダ:画面中央下で保存先を変更できます。

そして最後に、設定右下の『開始』をクリックしてください。出力(レンダリング)が始まり、しばらくすると完了します。



次の記事では、BGM音楽の挿入方法と、音声の調整について解説します。また次の記事でお会いしましょう!
PowerDirector17の使い方記事一覧
(1)ソフトウェア・機能の紹介(2)基本的なカット編集と書き出しの方法
(3)BGMの挿入方法と音量調整、フェードイン・アウト設定
(4)テキストテロップの挿入方法
(5)トランジションの挿入方法
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