【やる夫で学ぶ動画制作入門 ~結婚式編~】
第1話「結婚式の招待状」
第2話「ビデオカメラも予算もない!」
第3話「どんな動画を作ればいいの?」
第4話「メッセージ動画を作ろう!」

やる夫「メッセージ動画を作ることになったものの、一体何から手をつければいいかわからないんだお……」

やらない夫「じゃあ、まずどれくらいの長さのものを作るか決めるか」

やる夫「ながさ?」

やらない夫「そう。長さが決まれば、一体何人のコメントもらえばいいか自然に決まってくるからな」

やる夫「なるほどなんだお」

やる夫「やる夫の考えでは、3時間程度の超大スペクタクルドラマ風メッセージ動画を作りたいんだお!」
ナレーション「3013年、高度に発達した人工知能と人間たちの戦いはついに終わりの時を迎えていた……」


やる夫「やらない夫! しっかりするんだお! もう人類の勝利は目前なんだお!」

やらない夫「やる夫……、ヤツは……、俺の撃った弾はヤツに当たったのか……?」

やる夫「うっ……」

やる夫「も、もちろんだお! やらない夫の百発百中の腕で見事にコアをつらぬいたんだお」

やらない夫「……」

やる夫「だから、もうみんなの所に帰れるんだお!」

やらない夫「ふふ……。何もかもがなつかしいだろ、常識的に考えて……」

やる夫「やら……、ない、夫?」

やらない夫「ああ、みんなが迎えにきただろ……」

やる夫「何をいってるんだお! まだ死んじゃダメなんだお!」

やらない夫「やる夫……、みんなのこと、頼んだぜ……」

やる夫「やらない夫、ダメだお! まだダメなんだお!」

やらない夫「ふふ、最後にひとつ忠告だろ……」

やる夫「やらない夫!」

やらない夫「いつまで経ってもウソが下手だな……、やる夫……」

やる夫「や、やらない夫!!」

やらない夫「バカ」

やらない夫「お前は一体何を目指しているんだ」

やる夫「そういわれても、動画初心者のやる夫には、難しいんだお!」
やらない夫「初心者のくせにハリウッド映画作ろうとすんな!」

やらない夫「いいか? メッセージ動画のベストの長さは1分だ」

やる夫「1分? あまりに短すぎないかお? それに2人の友人なんだから、それじゃ全然時間が足りないんだお」

やらない夫「いや、そんなことはない。メッセージ動画といっても、話すのは1人5秒と考えるんだ」

やる夫「5秒?」

やらない夫「そう。5秒だ」

やる夫「それじゃちょっと短すぎないかお?」

やらない夫「いや、そんなことはない。このメッセージ動画の目的は、友人たちが新郎新婦を祝福している、ということを伝えることだ。決して、おもしろいことをいったり、えらそうな教えを語る場じゃないだろ」

やる夫「つまり、どういうことだお?」

やらない夫「要は、5秒間の間で、『おめでとう! お幸せに!』といって、笑顔で手を振るだけで成立するってことだ」

やる夫「そういえば従兄弟の結婚式で観た動画は、やけに長いことだらだらしゃべってた印象があるんだお」

やらない夫「せっかくの式なのに、そんなグダグダな動画を流すよりも、さらっとシンプルに『おめでとう』といってあげたほうがずっといいと思わないか?

やる夫「確かにそう思えてきたんだお」

やらない夫「もちろん、3人まとめて同時に撮影して15秒間何かしてもらう、っていう手もあるけどな。基本は1人5秒と計算するのが正解だろ」

やらない夫「で、次に動画に出演する人数だな」

やる夫「動画が60秒で、1人5秒ということは……」

やらない夫「そう。つまり、12人、ということになるな。新郎の友人6人。新婦の友人6人」

やる夫「そう考えるとけっこう多いんだお」

やらない夫「そうだな。もし出演してくれる人数が6人もいないなら、3人にして、1人10秒でもありだな」

やらない夫「ただ、意外と10秒間好きにしゃべれ、といわれたら、案外うまくしゃべれないもんだ。思い切って1分以下にするのも選択のひとつだな

やる夫「じゃあ、まとめると、メッセージ動画の長さは1分。出演者は新郎新婦の友人6人、6人、合計12名、ということになるんだお」

やらない夫「そうだな。じゃあ、次は、メッセージ動画撮影の準備と撮影について説明していくか」
次回、やる夫で学ぶ動画制作入門~結婚式編~(5)は、「撮影準備と実践」!
【やる夫で学ぶ動画制作入門 ~結婚式編~】
第1話「結婚式の招待状」
第2話「ビデオカメラも予算もない!」
第3話「どんな動画を作ればいいの?」
第4話「メッセージ動画を作ろう!」